ISBN:4344406036
文庫

田口 ランディ

幻冬舎
2005/02

LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
気がついたらあたしは円山町のホテルで、双子に
目隠しされていた。
そうだ、昨日はあたしの二十歳の誕生日。なのに
約束した男は携帯が繋がらなかった。双子とのセ
ックスの最中、やっと電話が繋がった(表題作よ
り)。
目の前に好きな人がいるって奇跡みたいな瞬間。
だから全身全霊でその人の前にいよう。恋愛の苦
しさ切なさを描ききった小説集。
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL

田口ランディの作品を読むのは3作目。
この辺で、私の中の田口ランディのジャンル分けが
確定した。

「エログロナンセンス」

あんまり、他人に「最近、田口ランディ読んでます。」
とは言いにくい雰囲気だというのは解った。

サバサバしたカンジの女の子が言うんならいいのかもw
葉桜の日

鷺沢 萠
新潮社1993/10

LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL
僕は本当は誰なんだろうね?
記憶にない遠い昔、現在の養母に引き取られ、
そのことを当たり前のように生きてきたジョージ
の胸の奥に、せつない囁きが通り過ぎていった19
歳の春を描く「葉桜の日」。横浜のバーで働く青
年のほろ苦く輝かしい日々を鮮やかに捉えた「果
実の舟を川に流して」。熱い問いを胸に留めなが
ら、しなやかに現在を生きてゆく若者たちを映し
出す青春小説集。
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL

これはいい。
でも、これを良いと感じる感覚は古いのかもしれない。

要は、もうこの世に存在しない遠い時代の青春の感覚
ということ。

遠い昔に死んでしまったハードボイルド。

格好いいと再認識されてきたけれど、もう生き返る
ことのないヒーロー。

ある種、歳をとったことを感じさせられる、読後感。
ISBN:434440095X

文庫
田口 ランディ
幻冬舎
2001/04

:::::::::::::::::::::::::::::::::::
ある日、友人がお茶の水の聖橋の上で言っ
た。「ああ、メコン川の夕陽が見たい」。
それから10年経ち、彼女は本当にヴェト
ナムで職を見つけた。さらに1年後、まさ
か私まで旅行記を書くためにヴェトナムを
訪れるとは……。不思議な運命と新鮮な出
会い。自由に、気ままに、時には危険も辞
さない珍道中の数々。田口ランディのデビ
ュー作!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::

12月は読もうと思っていた本が、風邪やらインフルエンザやらで読めなかった残念な月であった。
仕事の関係で読まなければならない本(でもあまり読みたくない本)もあるので、この正月の間にざっくり読んでしまわなければ。

でも、正月になにか有意義な事をするってのはなんか「イヤ」ですよねぇ。せっかくの正月休なのだから、心身ともに英気を養っていたいでさーねー。

さて、この本、田口ランディが小説家デビューする前に執筆した旅行記である。

この本を読んで衝撃が。。田口ランディって女性だったんだ!
知らなかった。

コンセント読む限りではどうしても男だけどな。。。
あー、びっくりした。

さて、んでもって、内容だけど、コレ読んで私はヴェトナム無理だな。
と思いました。

最近、投資先としても注目されているヴェトナムなので、この本を手に取った経緯もあるのだけれど、こりゃダメだ。

私が行けるようになるのは、もう少し文化度があがってからだな。

物売りが多いっていうトコロが最悪だ。行くならもう十年先だろうなw
ISBN:4334739032
文庫

辻 仁成
光文社
2005/07/12

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「目下の恋人、ネネちゃん」ヒムロは彼女を人にこう紹介する。
刹那的に見えるヒムロに結構傷ついている彼女だったが、ある日
本当は愛に生きたい彼の真情を察知して・・・・・・(表題作)
N.Y.9.11−テロ事件の真最中、妻から離婚の話を切り出さ
れた小説家。画面上の衝撃と心の惨劇が交錯して進む問題作「君
と僕のあいだにある」など愛と恋の物語、感動の10編を収録す
る。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

辻仁成の短編集。
表題作の「目下の恋人」結構すきだなぁ。
そのほかにも、後の長編の元になる習作があったり、
多様なベース短編の詰め合わせ。
なかなか楽しめる。

辻仁成の要素が詰まった短編集ですな。
ISBN:4101339155
文庫

江國 香織
新潮社
1999/09

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、
おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優し
い次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな’小さ
な弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に多様なこだわりを持
つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。
ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出
来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

なんだか、江國香織らしいような、らしくないような。
なんつーか「ALWAYS三丁目の夕日」みたいなノリかな。
ちょっとちがうかな・・・。

なんというか、平坦な物語です。

わたしはあんまりかなー、というカンジ。
ISBN:4045736212
単行本

渡辺 淳一
角川書店
1996/08

−−−−−−−−−−−−−−−
堪能な英語を武器に外資系の会社
で秘書として働く片桐修子は、二
十八歳の時、広告関係の会社を経
営する十七歳年上の遠野昌平と愛
し合うようになった。それから四
年、男が妻子を棄て、修子との結
婚を決意した時、彼女の中の何か
が変わった。経済的、精神的に自
立して生きる女性にとって自由な
愛の形とは何かを問う問題作。
−−−−−−−−−−−−−−−

渡辺淳一は久しぶり。
高校時代に結構読んだのだった。
この人も、文体は一種独特だなぁ、と思う。
女性の視点からかかれた作品も多いのだけど、
どうしても文体が男臭い(もっと言うとオッサン臭い)
だが、どうして、サバサバした女性だという気も
しないでもないから不思議だ。
作者の年齢とともに、主人公たちの年齢も上がって
いくのも渡辺文学の面白い所か。

この作品自体は、ちょっと古いカンジかな。
それとも失われた10年が過ぎ去って、また同じような
世の中に戻ったかな?
ISBN:4043480016 文庫
江國 香織
角川書店
1999/06



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
梨果と八年一緒だった健吾が家を出た。それと入れか
わるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と
暮らすはめになった梨果は、彼女の不思議な魅力に取
りつかれていく。
逃げることも、攻めることもできない奇妙な三角関係。
そして愛しきることも、憎みきることもできない人た
ち・・・・・。
永遠に続く日常を温かで切ない感性が描いた。恋愛小
説の新しい波。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

こんな世界があってほしい。
現実にはそんなもの存在しないとしても。

ってゆうのが江國 香織の真骨頂だと思う。

これもそんな物語。

印象に残るのは、恋愛ではなく「執着」だという一言。

でも忘れたり、やめたりすることができないんだ。
僕は時々、執着の甘い香りに酔いしれたくて、
昔、好きだった人のことを思い出す。
ISBN:4062634139 文庫 鷺沢 萠 講談社 1996/10

暑いと何もする気がしない・・・・。

はずなのだけど。

でも、近年の夏を振り返ってみると、8月あたりが
一番本を読んでいるし、サイトの更新もしてるみたい。

なんででしょうか?
暑くて仕事をする気がないからでしょうか?

お盆休みは無い仕事なのでその辺あんまり関係ないしな。

さて、鷺沢萠の「大統領のクリスマスツリー」
すごくいい作品です。
ただし、心臓の弱い方にはお勧めしないかも・・・。

映画化されてたとは知りませんでしたね。
ひょっとして、有名な作品ですか?>誰に聞いてる?

途中、読んでて江國香織の作品かと錯覚してしまうカンジ
でした。

登場人物が格好イイんだなぁ。
ISBN:406275519X 文庫 村上 春樹 講談社 2006/09/16

ずいぶんほったらかしにしていた。

前回の更新の表題通に「ロング・グッバイ」に
なってしまう所だった。

まあ、更新しなくても誰にも迷惑かけない訳だから
かまいやしないのだけどー。

最近、別の方面での更新ばかり(といっても言うほど更新しない)
やっていて、そんなに幾つも進めている気力が無いのだ。

いや、実際は暇も気力も持て余しているのだけど。

さて、最近ぜんぜん本を読んでいない。
読む時間はたっぷるあるというのに。

なんでもそうだが「そんな気にならない」というと
まったくやらない。そんなものなのだろう。

さて、タイトルの「アフターダーク」。

結構、村上春樹ファンの中では評価高いらしいが、
私は「?」って感じだったな。
読んでる私は、ダークの中を通り抜けられなかったのだろう。

村上春樹氏にとっては新しい試みだったらしいが。。

あんまり現実的すぎてどうかなー、と思った。

たしかに現実は、ドラマチックでもなく、
すぐ近くを誰かが通り過ぎていって、
すぐ近くにいる探している何かにめぐり合えなくて。

混沌の中に閉じ込められて、そして、何事も無かったように
目覚めて歩き出さなくてはならない。

なんだかそんな感じ。

時は流れるけど、僕の嗜好はなかなか時の流れに
ついていけないというということかもしれない。
ISBN:4152088001 単行本 村上 春樹 早川書房 2007/03/08 ¥2,000

一時、読むのを中断してましたが、やっと読み終わりました。

レイモンド・チャンドラーも村上春樹も好きなんで、奮発して
新刊で買いました。

ぶ、分厚い。

ハードカバー買ったのって久しぶりかも。。。

それで、チャンドラーも村上春樹も好きだから、スラスラ読める
んじゃないか?と思っていたんだけど。。。

途中で、1回ストップしてしまったんですなぁ。

というのも、私の中で、チャンドラー=清水訳が定着しすぎて
いるせいか、村上チャンドラーがまどろっこしいってゆうか、
話が長いっていうか。

そんなカンジがしまして。

まあ、もっとも原書が読めるわけじゃないんで、もともと
こういうものなのかも知れないんですがね。

ちなみに清水訳の「長いお別れ」は読んだ事なかったんですな。

てなわけで、読み終わったその足で、清水訳もGETして
きました。

まだ、1ページも開いてないですがね。

こんな長いの読み比べる暇人も・・・・、意外と一杯いるのかな?
ISBN:
4087480356
文庫

中島 らも
集英社

-------------------------------------------
下田くんのお父さんは有名な悪役プロレスラーの
牛之助。頭は金髪、顔は赤白の隈取、リングで緑
色の霧を吹く。そんな父親が下田くんはイヤでた
まらない。今度は黒人の空手家「クマ殺しのカー
マン」と対戦することになったのだ。父を思う小
学生の胸のうちをユーモラスにえがく表題作。
ロックンローラー、落語家、究極のペットを探す
動物園園長と魚河岸の大将。
子供より子供っぽいヘンテコお父さんのものがたり。
----------------------------------------------------------

これも昨年末読んだ本。

映画化もされているそうな。。。

最初は多少バカにして手に取った本だけど、どっ
こいなかなか、素晴らしい作品。
ぜひ、一度手にとってみられることをオススメ
します。

私は、アンチプロレス派ですが、それでも納得。
大人の社会の哀しさ。そこで逃げる大人。知って
いる子供。戦う大人。

なかなか、書けないですね。これは。
ISBN:
4101361223
文庫

辻 仁成
新潮社

--------------------------------------------------
レコード会社の製作ディレクターの僕には、時々幻聴が聞こ
える。不規則な生活を十年も続けているのが原因だろう。
好きな音楽の仕事だが、ストレスはある。恋人とも上手くい
かない。そんな時、音に宿る神を探し求める男に出会った。
世界のシステムがアナログからデジタルに変わった現在、
本当に人の心に響く音楽とは?孤独を抱え癒しを求める青年
を繊細に描いた表題作他一編。
-----------------------------------------------------

昨年末に読んだ本のレヴューが、まだだったのでとりあえず。

ここ暫く、本が読めないほど忙しい。ってゆうか、本を読もう
という気持ちの余裕がないというか。。

さて、この辻仁成の作品。物語としてのデキは今ひとつ?かな。
山場がない感じで、流れていってしまう。

ただ伝えたいテーマはナルホド、という感じなので読んでみる
のもいいかもしれない。アナログからデジタルへ。
確かに、生演奏の方がいいなと感じるのは何故なのか。

実世界もデジタルになっていやしないか?僕らは何を求めて
いるのか。自然の中へ帰っていけるのか?
ISBN:408748064X
文庫

島田 雅彦
集英社



------------------------------------------------
まるで食人植物のように変化しゆらめく超遊園地都市
ロココ町。失踪した友人B君をさがして、子備校教師
のぼくはこの町に迷い込む。僕の前に次々に現れる妖
しい人びと、奇怪な出来事。やがてぼくは、B君がギ
ルガメ師としてロココ町に君臨していることを知る。
ロココ町の設計者、ハッカーの親分、ギルガメ師、人
工知能の魂と変幻自在のB君の影を追って、ぼくはこ
の町に移り住むのだが・・・・・・。
------------------------------------------------

久々の島田雅彦。久々のSF。
重さもグロさも少なく、娯楽作品としてはクオリティが
高いんじゃないかな。

石田衣良の作品とチョット似てる部分もあるが、どっちが
先なのか?後なのか?少し気になりますな。

どちらかというと島田雅彦特有の男性快楽目線からの作品。
密度の高い、SFなんだけどSFっぽくないというか。

年末年始の電車移動にはいいんじゃないでしょうか。
ISBN:4167266032 文庫 鷺沢 萠 文藝春秋

---------------------------------------------
なぜ少年は走り続けるのか?ある夜見た夢がきっか
けとなって、龍之は死んだ父のことを調べ始める。
過去帳の中に記された見知らぬ名前から明らかにな
ってゆく父の複雑な人生。父とは誰だったのか?
私とは何なのか?青年の感性をみずみずしくとらえ
た表題作をはじめとする三篇を収録。
---------------------------------------------

鷺沢萌の作品は独特のノスタルジィがある。
本自体が背負っている哀愁が、他の本とは違う。
そんな感じ。

こんなにも作品の気配が確立された作家も珍しい
のではないかなぁ。とおもう。
まあ、惜しい人を亡くしたというコトか。

この世界への未練などなかったというコトかも
しれないが。

この本は短編集なのだが、どの作品も20年
近くたった今でも風化しない作品だとおもう。

駆けなければいけない自分、歩くことを選んだ
自分。立ち止まって振り返る自分。
ISBN:4877284532 文庫 吉本 ばなな 幻冬舎
------------------------------------------------------------
ジュンコ先生は、大切なマリカを見つめて機中にいた。マリカの願いはバリ島に行くこと・・・。多重人格の深い悲しみと歓喜の光景を描いた本作は「マリカの永い夜」として発表されたが、著者の決心により改題し大幅に書き改められた。さらなる祈りと魂の輝きにみちた小説に1993年4月、初めて訪れたバリで発見した神秘をつづる傑作紀行を併録。
------------------------------------------------------------

すごくヘビーなテーマを描きつつも、軽く爽快な読感は、
文庫化時の大幅な加筆修正によるものだろうか?
それとも、小説という媒体の中で、僕が脳内で美化した
だけなのだろうか。

その昔、テレビのドキュメンタリーでながれていた多重
人格の人の映像は、想像以上のヘビーさだった。

月日とバリの自然が、昇華したのだろうか。

一瞬の怒り、苛立ちに振り回される毎日の中で、ふと静
かに考えると、誰もがハッピーエンドを願っている。

そのことを思い出させてくれる小説。
ISBN:4087471926 文庫 中島 らも 集英社
------------------------------------------------
人気作家モンクは友人のミュージシャンたちとバリ島を訪れる。撮影はスタートするが、モンク自身の躁鬱と、スタッフの不手際や不協和音に悩むが、呪術師を取材し超常現象を体験した後、モンクも落ち着きスタッフもまとまる。帰国したモンクは親しい友人たちを誘い再びバリを訪れるのだが。リアルに迫り来る幻想体験を通じ、なぜか読むほどに心安らぐ小説。
----------------------------------------------------------

中島らもを読むのは実はこれが初めて。

バリ島への旅行記のような小説なのだが。

小説とゆうよりは私小説というか、
なんとゆうか。

基本的にノン・フィクションの作品で、
そのことは「あとがき」にもかいてあるし、
読んでいてもなんとなく感じることができる。

私自身にとっては、初めて読む
「中島らも」がこれで良かったんじゃないかな。

これから中島らものほかの作品を読むにあたって
の下地作りとしては、という意味で。

数年前、亡くなったときの報道を思い返して、
なんだか納得し、敬意を表すようなカンジの読後感。

しかし、リリパットアーミーとわかぎゑふ女史と
ここで繋がってたのか。なるほど。

ウエハースの椅子

2006年10月19日 読書
ISBN:4758431027 文庫 江国 香織 角川春樹事務所
-----------------------------------------------
「私の恋人は完璧な形をしている。そして、彼の体は、私を信じられないほど幸福にする事ができる。すべてのあと、私たちの体はくたりと馴染んでくっついてしまう」-三十八歳の私は、画家。恋愛にどっぷり浸かっている。一人暮らしの私を訪ねてくるのは、やさしい恋人(妻と息子と娘がいる)とのら猫、そして記憶と絶望。完璧な恋のゆく果ては・・・。とても美しく切なく狂おしい恋愛長篇。
-----------------------------------------------------------

チョット毒気が物足りないなー、
と思うのは、大人になってしまった
所為でしょうかwww

しかし、小説の作者にとって、
こういうのが、この人の理想なのか・・・、
と思われることは結構恥ずかしい事なのではないかな。。。

そういうものではないと言われればそんなものだけど。

自分が作者だったら微妙だな。

フィクションとノンフィクションの狭間で。
ISBN:4101361274 文庫 辻 仁成 新潮社 2000/02

最近、辻仁成が多いな。

この作品は、言葉そのものよりも
ストーリーや背景(人物の)描写に
力を入れたカンジの作品。

自分に嫌になったり、自分に疲れた自分自身は
何処へ行くのか?

それとも、何処へもいけないのか?
ISBN:4101361258 文庫 辻 仁成 新潮社 1999/03

辻仁成の本は結構好きだ。

ストーリー云々はそれほどでもない(失礼)が
文章の端々に現れるコトバが、ちょっと
俺には書けないな〜、ってゆうのが多い。

歌をうたう人たちの作詞はやはり
関心することが多い。

なにかコツを書いた本とかがあるんじゃないか
と思わせるような言葉たち。

だらりとした詩人とは、違うのだろう。

センスというヤツなのかな。。。
ISBN:4150704546 文庫 清水 俊二 訳 早川書房 1986/05

またしてもレイモンド・チャンドラー。

チャンドラーの長編のなかでは人気があったらしい、
この「湖中の女」。

私的には、話が少々ややこしすぎたかなぁ、と思いますが。

ハードボイルド小説だと思っていたら、分類的には
推理小説なのね。。。

「さらば愛しき女」よりはセクシー場面も少なく(?)
確かに、推理小説っぽいカンジでしたね。

確かに長編で、長いですが、たのしんで読めます。
眠れぬ夏の夜にはいい本かもしれません、、、。

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